改めて観るリバーランズ・スルーイット

フライフィッシングを始めて、かれこれ30年近くになります。近頃は体力的に渓流の釣行がきつくなってきたのと、あまりにも魚が釣れてくれないので、釣行に出かけるのは極端に少なくなりましたが。



それにもかかわらず、若い頃に高嶺(値)の花で手を出せなかったハーディーのバンブーロッドを買ってみたり。当時も今も腕の方は大した事ないのですが、30年前だから、まだ魚はそれなりに釣れてくれていた。



ただ、こちらはアマゴやイワナがお相手だから、あんなに大きな魚には、魚屋か水族館でしかお目に掛かったことがない。せいぜい泣き尺どまりだ。川のスケールもぐんとこじんまりしている。日本庭園のような趣の安曇川流域がホームグラウンドでした、桂川、安曇川、愛知川、天川。



それでも、釣り師の気分はこの映画とまったく変わらない。ひたすら魚と出会えることを夢見て、一歩一歩、上流へ、釣り上がる。いずれにしても釣り師はスケベが多い。つれないお魚に振られ続けても、しつこく同じ川に通い詰める。



この映画の時代には、アメリカでも、まだキャッチ&ストマック(釣った魚を食べるということ)が主流だったのが、近頃の流行りは、キャッチ&リリース(釣った魚を逃がすこと)だ。魚がフライを見に来ただけでしっかりくわえてくれないときや合わせ損ねて逃げられたときは、キャッチせんとリリースと言うんです?



でも、釣った魚をリリースするときの、得も言われない至福の時、逃がした魚が矢のように泳ぎ去るのを見送るときの、少々寂しいのですが。



この映画のような川は、本来フライ向きとは言い難いです。バックスペースがないから、映画でも兄さんの方はロールキャストを多用していた。ブラッド・ピットのキャスティングは、ラインのループが気持ち広い気がしないこともないですが、シャドーキャスティンが素晴らしい



監督: Robert Redford ロバート・レッドフォード
製作: Robert Redford ロバート・レッドフォード

Patrick Markey パトリック・マーキー
製作総指揮: Jake Eberts ジェイク・エバーツ
原案: Norman Maclean ノーマン・マクリーン
脚本: Richard Friedenberg リチャード・フリーデンバーグ
撮影: Philippe Rousselot フィリップ・ルスロ
音楽: Mark Isham マーク・アイシャム
美術: John Hutman ジョン・ハットマン
編集: Lynzee Klingman リンジー・クリングマン

Brad Pitt ブラッド・ピット (Paul Maclean)
Craig Sheffer クレイグ・シェファー (Norman Maclean)
Tom Skerritt トム・スケリット (Reverend Maclean)
Brenda Blethyn ブレンダ・ブレッシン (Mrs Maclean)
Emily Lloyd エミリー・ロイド (Jessie Burns)
Stephen Shellen スティーブン・シェレン (Neal Burns)
Nicole Burdette  (Mable)
Susan Traylor スーザン・トレイラー (Rawhide)
Van Gravage  (Young Paul)
Joseph Gordon Levitt ジョセフ・ゴードン・レヴィット (Young Norman)
Arnord Richardson アーノルド・リチャードソン (Old Norman)

年老いたノーマン・マクリーン(アーノルド・リチャードソン)は、故郷の川でフライフィッシングをしながら、若き日を回想していた。1912年、アメリカ、モンタナ州ミズーラ。10歳のノーマンと8歳のポールは、父親のマクリーン牧師(トム・スケリット)にフライフィッシングと勉強を教わっていた。ノーマンの夢は牧師かプロボクサーになること、ポールの夢はプロのフライフィッシャーである。19年、ノーマン(クレイグ・シェーファー)は東部のダートマス大学に進学し、7年後、ノーマンがやっとミーズラに戻った時、父は歓迎の言葉のかわりに将来の進路を決めかねているノーマンを批判する。一方ポール(ブラッド・ピット)は地元の大学を卒業し、地方新聞の記者をしている。ノーマンは、弟が酒と賭けポーカーにのめり込んでいるのを知る。兄弟は早速川に入り、釣りをする。ノーマンは、弟のほとんど芸術と化したフライフィッシングを見つめていた。独立記念日のダンス・パーティで、ノーマンはジェシー(エミリー・ロイド)と出逢い、恋に落ちる。ある日ノーマンが家に帰ると警察から電話が入り、ポールが留置所に保護されているというのです。ポールの哀れな姿を見たノーマンは、彼がトラブルに巻き込まれていることに気づく。どうやらポーカーで莫大な借金を背負っているらしい。ジェシーの兄ニール(スティーブン・シェレン)がハリウッドから帰ってくる。キザな彼をノーマンはひと目で嫌いになるが、釣りに誘う破目になる。ノーマンはニールと別れると、ポールを訪ね、釣りに誘う。そんなある日、ノーマンはシカゴ大学から教授職のオファーを受け取る。彼はジェシーにプロポーズする。ノーマンは酒場でポールに会い、ジェシーのことを話すが、ポールは素直に喜んでくれない。翌朝、フライフィッシングに現れたポールに、ノーマンは一緒にシカゴに行かないかと誘うが、ポールはそれを辞退する。そして川に入り、今まで誰も見たことがないような大物を見事に釣り上げる。ある日ノーマンは、警察に再び呼び出された。彼は家に戻ると、ポールが殺されたことを両親に報告する。そして父にだけはポールがイカサマをして右手を潰されていた事実を告げる。その後も死の様子を詳しく知りたがる父親に、ノーマンが「少なくとも、僕たちの知っているポールは素晴らしいフィッシャーだった。それで充分じゃないか」と言うと、父は「それだけじゃない。ポールは美しかった」と答えるのだった。回想していた老いたノーマンが、黄昏の川でフライフィッシングをしている。彼は今、川の流れのなかに、人生の本質を見るのでした。

エンドロールでノーマンがエルクヘアカディスにティペットを通すシーンを見て、
僕もこうなるのかな、なんて。

1992年作

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