ジャック・レモン映画特集其の2

其の2と参ります、

  「おかしな夫婦」

この映画が制作された1970年、

1970年という年には、あちらではそういう時代が到来しようとしていたのですが、この映画はまさにそれを予兆するような状況が描かれています。主人公を演じるジャック・レモンは昇進をかけてオハイオの田舎町からニューヨークへと妻(サンディ・デニス)と二人で出かけるのですが、都会の生活に慣れていない彼らは行く先々で次々にトラブルに巻き込まれます。結局最後には昇進が認められるにもかかわらず不快なことの多いニューヨークに住むのを諦めて彼らはオハイオへ帰ってしまいます。ストーリー的には、彼ら二人に次から次へと降りかかってくるトラブルを次から次へと描いているだけにすぎないという他愛もないものなのですが、この映画以前の映画で、大都会そのものをこれ程シニカルに描いている映画はちょっとなかったように思います。経済成長が重要視されていた時代には、経済成長のシンボルたる大都会はまさにバラ色の未来を約束するはずだったのですが、この頃になるとそういう単純な図式がだんだんと成立しなくなってきたわけですね。経済的な繁栄よりも快適な生活を選択するジャック・レモンとサンディ・デニスは、これから到来するポストモダンの時代の価値感覚を既に身につけていたということが出来るのではないでしょうか。

ところで、この映画のライターはニール・サイモンなのですが、彼は哲学者でも社会学者でもないので、わざわざポストモダンがどうしたこうしたなどと考えてシナリオを書いたわけでは決してないはずです。それでもこういう内容の映画になったということは、否おうなくそういう時代が到来しつつあったということのいい証拠になるのではないでしょうか。それでは、日本においてはどうなのでしょう。日本での高度経済成長時代と言えば、1960年代後半から1970年代前半にかけてを指すと思うのですが、実を言えばこの時代に子供時代を過ごした年代とは私目の属する年代になるのですね(1954年生れです)。この年代に属する人々が、社会の中核をなすようになるまさに今これから、日本でも同様なポストモダン的な動きが活発化するとみてもよいのではないでしょうか。かくいう私目はどうかというと、やはり経済的な成長よりも創造性だとかそういう能力がフルに発揮出来るような環境に社会全体が変わっていく必要があると考えている方なので、やはりポストモダンに所属する人間なのかもしれません。そういう意味でもインターネットにはかなりの期待をしているのですが。最後は少し話が飛躍しすぎてしまいました。けれども、映画というのは時に社会の動きを如実に反映するものであるということがこの映画でもよく分かりますね。

その後スティーブ・マーティンとゴールディ・ホーンによるこの映画のリメイクが上映されましたね、

監督アーサー・ヒラー 脚本ニール・サイモン製作ポール・ネイザン撮影アンドリュー・ラズロ音楽クインシー・ジョーンズ

ジャック・レモンGeorge
サンディ・デニスGwen


原題 
The Out-of-Towners

二-ル・サイモンの脚色がとてもいいです、アーサー・ヒラ-がもう少しレモンを
上手に使えばよかったかななんて感じます。

画像



The Out-of-Towners (1970) trailer


画像


THE OUT OF TOWNERS (1999)

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この記事へのコメント

みっちゃん。
2017年05月04日 20:46
ジャックレモンの映画
おかしなは シリーズだったんですね!

おかしな夫婦は、知らなかったです!

是非是非観たいでですねー。では、おやすみなさい😘

店長!
2017年05月06日 20:28
みっちゃん、何時もコメント有難うございます、
 ジャック・レモン大好きです。

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